7月から8月にかけて広がった新型コロナの第2波ですが、9月に入り新規感染者の数が落ち着いてきた様子です。「東京では2カ月ぶりに低い水準となった」というテレビのニュースを目にするたびに、一般市民として気になることは、「本当にピークが過ぎたのか?」ということです。
しかし、米ワシントン大の「保健指標評価研究所(IHME)」の最新研究によると、コロナによる全世界の死者数が年末までに280万人に上る恐れがあるという。
当然、日本の死者数もかなりの人数になると予想されています。緊急事態宣言のような規制をせずに現状維持の場合はで年末までに約12万人の死者が発生。それに対して規制を強めた場合でも約10万5000人になります。最悪のケースとして規制を緩めて感染悪化した場合は約29万人の死者数と推定されています。
IHMEのクリストファー・マレー所長は、「寒い気候で一段と流行する見通し」「北半球の人々は冬が近づくにつれ特に警戒が必要」と警鐘を鳴らしている。事実、7〜8月に冬だった南半球のオーストラリアや南アフリカ、ブラジルでは感染が急拡大した。
11〜1月の寒い時季に流行する風邪やインフルエンザウイルス同様、コロナも活性化する可能性があると考えられています。加えて、経済的に疲弊する現在の日本の社会情勢は、感染拡大を抑制するための都市封鎖、緊急事態宣言など強い措置に耐えられる状況にありません。これらを総合的に考慮すると、死者12万人の可能性はあるかもしれません。ワクチン開発も不透明な現状です。まず、広範な検査と陽性者隔離をしっかりと進めることで少しでも将来の対策を打つ必要があるでしょう。
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