今さら聞けない効果的なプロが教える消毒方法

●効果的な除菌のためには、まず「日常的に掃除をする」こと


弊社にも感染予防として消毒を依頼されることも少なくありません。また現状アルコールを使った消毒や除菌が、企業や個人でもかなり一般的になっています。


特にクラスターが発生した現場などでは、我々のような消毒業者が防護服を着て室内の消毒を行っている様子が容易に想像できると思います。


しかし何よりも日常的な予防策としても、感染発覚時の感染被害を最小限に抑えるためにも、こまめな消毒や除菌はとても大切です。


そんな消毒や除菌をより効果的に行うために必要なのが、「オフィスの定期的な清掃」です。


普段から掃除をせずにいると、日ごとにホコリが蓄積して、除菌を行いたいモノの表面を覆ってしまいます。


その状態ではせっかくアルコールがしみ込んだ布や紙で拭いてもウイルスはなかなか取り除けません。一度のアルコール除菌をより効果的に行うため、毎日の清掃はウイルス対策としてもとても有効です。


効率よく消毒や除菌を行うためにも、こまめな掃除を心がけましょう。



●“人の手が触れる部分を必ず拭く”という意識付けを行う


会社、家庭内で担当を割り振って掃除や除菌を行う場合、隅々まで掃除をする人もいれば、見えるところだけを掃除する人もいるなど、掃除をする人によって取り組みの姿勢にどうしても個人差がでてしまいます。


そういった「個人による差」をなくすため、新型コロナウイルスの感染対策を目的とした清掃や除菌をする場合は、”業務中に手が触れているところは必ず拭く”など、重要項目などを設置し明確な決まりごとを設けるのが効果的です。


さらに、業務中に触れる部分をリストアップし、オフィス内で共有することでより意識的に掃除、除菌に取り組むことができます。


たとえば、「朝は誰かが必ず触れる可能性があるので電気のスイッチとパソコンのキーボードを重点的に掃除しましょう」「給湯室は人の出入りが多いので冷蔵庫、電子レンジはちゃんと管理しよう。」など具体的な場所を細かく書き出し、場所を限定して実践することで、掃除や除菌が苦手な方でも、だんだんと習慣化することができます。


「午前中の掃除では共有部(電気のスイッチ、ドアノブ、コピー機、電話機、トイレの便座など)を中心に、夕方の掃除では個人スペース(パソコンのキーボード、机の引き出し、ロッカーの取手など)を重点的に」などのやり方を設けることで、それぞれの場所をより念入りに消毒することができるはずです。


ちなみに、オフィスの中でも掃除を忘れがちなのが、卓上の電話機です。

電話機は手が触れるだけでなく、話す際に飛沫が付着するため、ウイルスの繁殖率が高いという調査データもあります。


忘れずにしっかりと拭きましょう。使用した人が拭くことをルール化してもよいかもしれません。これから社内で取り組みをスタートするのであれば、「明日から除菌をします。掃除をしてください」と事実だけを伝えるのではなく、「社内の感染拡大防止策として、なぜ掃除をするのか。


どういう部分を掃除するとより効果的なのか」という目的までをしっかりと共有し、共通の意識を持てるよう働きかけるとよいでしょう。掃除が習慣になっていない場合は、まず朝の業務が始まる前に窓を開けて換気をすることから始めるのがおすすめです。


換気は、新型コロナウイルスの感染予防対策にももちろん有効ですが、部屋の空気を入れ替えることが掃除を意識づける行動への第一歩につながります。窓を開けることは、掃除が苦手な人でもすぐに実行できるので、ぜひ試してみてください。



●使い捨てシートやペーパーで掃除の「面倒くさい」を解消!


掃除や除菌を習慣化するためには、いかにハードルを下げられるかが継続を左右します。そのため、「面倒くさい」と感じる要素を極力減らしていくことが大切です。


また、コロナ禍での清掃や除菌は、「きれいにする」ことよりも「ウイルスを拡散させない」ことが一番の目的。


それを徹底させるため、陽性判定者が出た現場では、感染防止のためにシートやペーパーを往復させずにひと拭きで捨てるなど、清掃業者も徹底した対策を行っています。これらのことを踏まえると、「手軽に使えて、処分しやすい道具」を利用することが、ウイルス対策には適しています。


そこで使い勝手がいいのが、我々も実際の作業でも使うことがあります。100円ショップ等でも購入できる使い捨ての「アルコール入りの除菌シート」です。


除菌シートのメリットは、すでにアルコールが含まれているので、スプレーで吹き付ける必要がなく、手軽であること。共有部や個人の机に置いておけば、「汚れが気になるときや除菌をしようと思いついたときに、取り出してすぐに拭く」ことができます。使い捨てのため、多少コストはかかりますが、除菌の観点から見ると安全性は高まります。


筒型のケースに入ったロールタイプのウエットティッシュでも問題はありませんが、ロールタイプのものは生地が薄く拭いている最中にくるくると丸まってしまうことが多いため、生地がしっかりとしたシートタイプがおすすめ。


アルコール消毒を習慣付け、それを継続させるためには「気になったときに、拭く」までのハードルを可能な限り下げ、「面倒に感じずにすぐにできる」状況を整えておくのがやはり有効なのです。


繰り返し使えるダスター(ゴミや汚れを取る布)は、コスト面でのメリットはありますが、半乾きの状態だと新型コロナウイルス以外の菌が繁殖する場合もあるため、洗剤で洗いしっかりと乾燥させる必要があります。


さらに、「誰が洗濯して干すのか」「干したものはどこにしまうのか」など、新たな決め事が必要になることも。ちょっとした手間の積み重ねが、掃除のハードルを上げる可能性もあるので工夫が必要です。


コスト面を重視する場合は、ペーパータオルとアルコールスプレーを使う方法もあります。この場合も一度拭いたら捨てますが、アルコール入り除菌シートよりこちらのほうが1枚の単価はリーズナブルです。しかし除菌シートよりは、使用までに一手間がかかってしまいますので、会社の方針や予算に合わせて、ベストなアイテムを選びましょう。

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