インドで最初に確認された新型コロナウイルスの変異インド株「デルタ株」が引き起こすおもな症状が発見されました。
従来のイギリス株などのウイルスに感染した人とは違った症状が発生する可能性があることが、研究により示唆された。
変異株である「B.1.617.2」とも呼ばれるデルタ株とそのサブ系統は、これまでに70か国以上で見つかっており、一部の地域では急速に広がっています。現在イギリスでは、新規感染例の90%以上を占めるようになっています。最近のニュースでよく報道されている7月には50%、七月末には90%になるといわれているのがこれですね。
症状に関しては、新型コロナウイルス感染症の症状を調査し、感染の広がりを追跡している「ZOE COVID症状調査」というアプリから得られた内容です。
ZOE調査に携わっているキングズ・カレッジ・ロンドンのティム・スペクター教授によれば、このアプリによってイギリスで収集されたデータには、デルタ株のおもな症状が、従来の症状とは若干異なる可能性を示唆しているといいます。
米疾病予防管理センターによると、現在流行している新型コロナウイルスによる症状で最もよく見られるのは、発熱、乾いたせき、疲労感とされている。
しかし今回の調査結果によると、インド株、デルタ株では、頭痛、のどの痛み、鼻水がもっとも多くなっているそうです。
むしろ咳は5番目で、比較的少ないようで、いままで恐れられてきた嗅覚の喪失はもはやトップ10にも入っていないとのことです。今回の変異株に関しては、これまでのコロナウイルス症状とは若干異なる挙動をすると思われます。
以前のコロナウイルスは若い人ではあまり症状が表面化することは少なかったのですが、今回はどうでしょう。
今回のインド株の症状はひどい風邪拗らせた時とよく似ているといわれています。
一般的に報道では症状についてや、どのような状態になるのかということは報道されません。そのため、この時期では夏風邪をひいたなど、自分はなんらかの季節性の風邪をひいただけだと考えて、そのまま外出し、感染を広めてしまうことが一番恐れることだと思います。
また、インド株は前年流行したコロナウイルスに比べると感染力は2倍といわれています。多くのワクチン接種をした人がいる中で感染できる人が少なくなっているの対して、短期間でこれほどの感染者が出ているのはより強い感染力を持っていることが原因といえるでしょう。
一難去ってまた一難ですが、今まで以上の感染防止が必要となってくるでしょう。ただ、このような自粛活動は確かに我々の負担ばかりが増えると考えがちですが、実際に今回のコロナウイルス騒動の裏側では感染対策を行ったことによって従来のインフルエンザの感染の大幅な減少、テレワークなどの新しい仕事の形の発達など多くの恩恵があったことも確かです。悪い部分だけを考えるのではなくよくなった部分もそれ相応あると私は感じます。ついつい不安になる世の中ですが、前向きに考えることがより一層求められると私は考えています。
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